新人公認会計士が読むべき書籍3選+α

おってぃです。


本日は公認会計士試験の2次試験に合格し
監査法人で働かんとする方や

働き始めてちょっとした方向けに
持っておくべき書籍を3つ紹介します。

書籍のオススメ度を★3つで分けたかったのですが
今回紹介するのは★3つ以上のものばかりに
なってしまいました。

すなわち必携の書のみ
紹介しています。

では見ていきましょう。

おすすめ度 ★×∞

いきなり★3つという概念を破壊してしまいました。
もう必携も必携、必要不可欠です。

忘れちゃならない経理の作法

新人がまず読みたいのがこちら。
持っているスタッフも多いです。

この本は内部統制について書かれていますが、
主に内部統制を作る側の目線に立脚しています。

会社の経理部として、
どんなところに間違うリスクが潜んでいて
それをどう防ぐのか
、という点を
各勘定科目について細かく記載されています。

図やフローチャートも多く
非常に読みやすい作品に仕上がっています。


例えば、
建設仮勘定から
本勘定(機械とします)への
振替について考えてみましょう。


期末監査時、
会社からもらった試算表を見てみると
機械が前期比で大幅に増加していました。

経理担当者の話では
「昨年取得したが未稼働のため
建設仮勘定に計上していた機械が
当期稼働したため、勘定科目を振り替えた。」

とのことでした。

イメージとしては
(昨年)
建設仮勘定 xxx/現金 xxx
(今年)
機械     xxx/建設仮勘定  xxx
減価償却費 △△/減価償却累計額 △△


ここで問題になるのは
振替のタイミングは適切なのか?
ということです。

タイミングを誤ると
減価償却費の月割り計算を誤りますよね。

通常、機械が稼働したというのであれば
経理部に”稼働報告書“等が
工場などの現場から回付されてきて、
稼働したという事実を確認した上で
勘定科目の振替が行われます。

↑これ、内部統制です。


このイメージを持たずに、
「あ~そっかそっか!稼働したんですね!
じゃあOKですね!」
なんて思ってしまったら
公認会計士の存在価値はありません。

「稼働報告書見せてください!」
と叫びましょう。



上の例はいわゆる実証手続の局面での例でしたが
内部統制監査においてももちろん役立ちます。

具体的には、
仮に”稼働報告書”等を作成していない会社に対し、
「必要なのでは?」という指摘をすることができます。
(内部統制の整備評価)

オススメ度★★★

勘定科目別 不正・誤謬を見抜く実証手続と監査実務

2023年11月30日追記
転売ヤーにより価格高騰していた第3版ですが、
つい先日、第4版が発売開始されました!

Amazonでは品切れっぽいですが、楽天ではまだありそうです。
急げ未来の会計プロフェッショナル達よ!

↓第3版

↓第4版 New!


※Amazonで4万円程、メルカリ等でも2~3万円で取引されています
定価は4,800円+税です
高値で購入しないように注意してください!

昨今、働き方改革の影響で
監査法人でもPCの接続制限など、
時間という監査資源の制約
益々厳しいものとなっています。


従来(=働き方改革前)では

「ゴリゴリ手続実施して
少ない間違いも見つけてやろうぜ!」


という空気でしたが


最近(=働き方改革後)では

「時間も限られてるし、
本当に必要な手続に絞って
効率的に監査やろうぜ!」


という空気になっています。


すなわち

従来10していた手続を
6や5まで絞ろうぜ、
投資家は細かい間違いを気にしないので
我々も過大な手続は削減しようぜ

ということです。

監査を受けた財務諸表は絶対に正しいのか



ここで世代間で大きな認識の相違が生まれています。

従来型の公認会計士は

「本来10の手続をやる方が確実だが
考えに考えて、絞りに絞って6や5にする」

というマインドですが、

最近型の公認会計士は

「絞った後の6や5が全て」
というマインドです。

いざ、新たな会計事象が生じて
6や5まで絞った手続では対処できないとき、
最近型の人は果たして対応できるのでしょうか?

そんなときに役立つのがこの本です。

「勘定科目別」に
「どう間違うリスク」があって
「どんな手続」をしたらいいのか
、が

詳細に記載してあります。

もちろん監査手続は10のレベルで書いています。

割り振られた分担の科目について
辞書的に使用するとよいでしょう。

年間100時間の時短を実現した32のテクニック アウトルック最速仕事術

会社に入って一番よく触るPCソフトは
なんだと思いますか?

巷でExcelのテクニックやスピードについて
語られていたりもしますが

最もよく触るのは、
コミュニケーションツールである
メールソフト
です。

社内外から平気で1日100通200通のメールがきます。
クライアント5社6社の情報がなだれ込んできます。

重要な社内連絡もあるでしょう。
クライアントの経理からの質問メールもあるでしょう。



受信ボックスを整理し、
数々のショートカットを使いこなし
メールをさばく
というのは

Excelと同じくらい重要ですが
あまりにも軽視されています。



Outlookのショートカットで
代表的なものといえば

Ctrl+Rで返信
Ctrl+Shift+Rで全員に返信
Ctrl+Fで転送
Ctrl+1or2でメールと予定表の切替

などなどですが

使えていない人が多すぎます。


まずはここから極めましょう。

番外編

Excelラボ

Twitterでも有名な、
ラボとみ先生によるExcel講座です。

私は働き始めて3か月ほど経ってから
講座を受講しましたが

目からウロコ、
いや、魚そのものが飛び出すほど
有意義な講座でした。



Excelに対する理解を深め
土台を安定させたうえでの
関数などのテクニックを身に着けることができます。


Excelを使ったことがない人は
仕事で少し触れてから
講座を受けるとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


これらの本を読んで
スーパー公認会計士を目指しましょう!

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